後立山(長野) 布引山(2683m)、鹿島槍ヶ岳南峰(2889.2m) 2019年8月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 23:39 大谷原−−0:31 西俣出会 0:34−−2:06 高千穂平(標識)−−3:11 県境稜線−−3:22 冷池山荘−−3:35 テント場−−3:53 休憩(飯) 4:00−−4:30 布引山−−5:10 鹿島槍ヶ岳南峰(休憩) 7:55 −−8:23 布引山 8:32−−9:02 テント場−−9:07 冷池山荘−−9:19 赤岩尾根入口−−9:51 高千穂平(標識)−−10:34 西俣出会(水浴び) 10:42−−11:23 大谷原

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2019年8月26日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場大谷原に駐車場あり。橋を渡った対岸の駐車場は林道工事のため今年いっぱい使用不可
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
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コメント今季初の移動性高気圧に覆われ好天が期待できるので時間がかかる鹿島槍へ。東は背の高い雲海で奥日光は見えなかったが、その他の展望は予想通り良好だった。山頂の最低気温は0℃まで下がった


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山頂で日の出を迎えるために0時前に出発 ゲート
西俣出会堰堤のトンネルで対岸へ 月が出ていた。天気は上々
高千穂平(実際には高千穂平ではない) 大町の夜景
白樺平(2278m標高点) 県境稜線に合流
冷池山荘はまだ真っ暗 テント場は活動開始
布引山山頂 振り返ると種池山荘、テント場の光が見える
徐々に明るくなってきた 最後の登り
鹿島槍ヶ岳山頂(南峰)。山頂は無人 三角点の高まり
東の空は日の出直前 雲海から日の出
鹿島槍ヶ岳から見た北〜東方向。東は一面の雲海
鹿島槍ヶ岳から見た360度展望写真(クリックで拡大)
鹿島槍ヶ岳から見た南〜西の展望(クリックで拡大)
鹿島槍ヶ岳から見た西〜北の展望(クリックで拡大)
鹿島槍ヶ岳から見た南アルプス(クリックで拡大)
鹿島槍ヶ岳から見た中央アルプス
鹿島槍ヶ岳から見た常念山脈
鹿島槍ヶ岳から見た穂高、槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳から見た穂高〜水晶岳〜薬師岳(クリックで拡大)
鹿島槍ヶ岳から見た鷲羽岳〜赤牛岳
鹿島槍ヶ岳から見た立山
鹿島槍ヶ岳から見た剱岳と北方稜線(クリックで拡大)
鹿島槍ヶ岳から見た後立山北部
鹿島槍ヶ岳から見た白馬岳周辺
鹿島槍ヶ岳から見た頚城山脈と北信の山々
日の出頃の山頂の気温は0℃ 鹿島槍ヶ岳の影が立山に写る
鹿島槍ヶ岳から見た大天井岳 鹿島槍ヶ岳から見た富士山
鹿島槍ヶ岳から見た薬師岳 鹿島槍ヶ岳から見た北峰に続く吊尾根
鹿島槍ヶ岳から見た冷池山荘 鹿島槍ヶ岳から見た種池山荘
鹿島槍ヶ岳から見た爺ヶ岳へ続く稜線 鹿島槍ヶ岳から見た牛首山
鹿島槍ヶ岳から見た富山平野 下山開始。信州側からガスが上がる
山頂を振り返る 布引山から見た鹿島
布引山で雷鳥出現。これは親鳥 子供は5羽いた
テント場。もう9時なので少ない
テント場から見た立山、剱岳
冷池山荘。日中は人が多い 登り返し
赤岩尾根分岐。この先は人が少ない 赤岩尾根分岐から見た冷池山荘
赤岩尾根分岐から見たテント場 ガレ場のトラバース その1
ガレ場のトラバース その2 下っていくとガスの中へ
白樺平 高千穂平(実際には高千穂平ではない)
遭難レリーフ(標高約1730m) 遭難レリーフよりちょっと下の岩屋
西俣出会堰堤内トンネル 林道終点で北股本谷に下りて水浴び
登りでは標高1260mの林道分岐は右へ 標高1160mの堰堤工事現場
平日は工事車両が通行 ゲート前駐車場は工事業者が使用中
今年は右岸側の駐車場のみ使用可能
イワツメクサ ミヤマアキノキリンソウ
トウヤクリンドウ。たくさん出ていた タカネツメクサ
ヤマハハコ ミヤマコゴメグサ
ヤマホタルブクロ イワベンケイ。実を付けていた
ミヤマトリカブト タカネマツムシソウ
エゾシオガマ オトギリソウ
オヤマリンドウ ハクサンフウロ
ウサギギク イブキトラノオ?
ホツツジっぽい カライトソウ?
ハクサンオミナエシ キオン
ソバナ キツリフネ
ツリフネソウ


・月曜日は今季初の移動性高気圧に覆われ好天が期待される。やっと気温も低くなり今までより快適に歩けそうな予感。火曜からしばらく雨が続く予報に変わり、せっかくなので時間がかかる鹿島槍へ向かうことに。前回はガスって展望皆無だったが今回は大丈夫だと期待したい。

・今回は大陸性高気圧に覆われて山頂の気温は低いと予想。2日前の蝶ヶ岳では+2℃まで下がったが今回は標高が上がるのでもっと下がりそう。防寒装備を考えると今までの小さなアタックザックでは荷物が入りきらないので、通常の日帰りで使っている35リットルのザックを久しぶりに背負うことに。ザックだけで重く感じる(笑)

・山頂で日の出を迎えるために出発は0時前。こうなると早朝登山ではなく夜間登山だろう。月曜朝なので大谷原登山口の車は5台程度。標高約1000mでも気温は+14℃程度で涼しい。

・前回の林道歩きで工事用道路に引き込まれやすい場所は分かっているので、今回はまごつかずに西俣出会へ。ここで水補給。前回は林道終点から堰堤内トンネルまでの僅かな道が草が茂っていたが、その後刈り払いされたようで今回はきれいになっていた。

・真っ暗な中を赤岩尾根を登る。三日月が明るいが樹林帯なので月明りはほぼ使えない。樹林の隙間から大町市街地の町明かりも見えたので、少なくとも後立山近くでは雲海は出ていないらしい。上空はもちろん満天の星空。

・今日も気温は低く、標高1400m付近で早くも気温は+10℃へ。おかげで濡れタオルの出番はなく、扇の出番も最初だけだった。予想では西寄りの風で稜線に出るまでは山でブロックされるはずだが、場所によっては風が吹き抜ける。稜線での風の強さはどんなものか。気圧配置からして行動に支障があるような強さは考えにくいが、体感温度がかなり下がる程度の風があるかも。

・高千穂平の標識があるピークを通過。まだ真っ暗だが山頂付近は星空をバックに黒くシルエットが見えていて、稜線に雲はかかっていない。この付近から木の高さが低くなっていく。

・気温が+6℃を割ると少しの風でも寒く感じるので、長袖とネックウォーマー、毛糸の帽子、フリースの手袋を着用。この状態で登ってももう汗をかかず、夏と言うより秋山だ。先日の蝶ヶ岳は軍手で手が冷たかったが、今回は手袋はフリースにして正解だった。

・赤岩尾根分岐に出ると立山、剱岳が目に入るが今は真っ暗でシルエットのみ。正確には剣沢付近に時々光が見える。種池山荘の光も。稜線では北西寄りの風がやや強く半ズボンのままでは寒かったが、どうせ鞍部から樹林帯に入って登り返しがあるため、テント場を過ぎて低いハイマツの森林限界に達するまでこのままの服装で歩くことに。

・冷池山荘通過時刻は3時半くらいだったがまだ真っ暗で、小屋の関係者もまだ寝ている模様。平日で登山者が少ないということもあるだろうが、もう夏山真っ盛りのシーズンとは違うようだ。

・テント場は小屋と違って既に活動を開始していた。平日なのでテントは10張程度と少ないが、半分以上がライトを点けて動き出していた。動きの早い人はおそらくキレット方面への縦走組だろう。

・テント場より先には光は見えず、日帰りの私が先頭らしい。テント場の先で稜線東側に入ると風が弱まって寒さが緩んで助かる。

・登山道が稜線西側に移って森林限界を越える前に、風を避けながら軽く飯を食う。同時に風を通さないズボンを履いて防寒装備を増強。夏場はこの格好で歩くと日の出前でも汗をかくが、今はそんな心配はないくらい気温が低い。

・背の高いハイマツの区間は短距離だけで、すぐに背の低いハイマツに変わって視界が開ける。相変わらず劔沢付近に断続的にライトが見え、振り返ると種池山荘から出発して爺ヶ岳を登っている光も見えた。針ノ木峠でも光の明滅が見えた。先ほど通過したテント場の光も見えているが、まだ出発した光は無いようだ。当然ながら鹿島槍方向には光は見えない。

・布引山へ向けての急なジグザグの登りにかかると見晴らしがよくなり、テント場を出発してこちらに向かう明かりが見えた。種池山荘からこちらに向かう光も数か所で見えた。新越山荘付近でも光が動き出していた。

・布引山山頂到着でもまだ周囲は暗くライトの光が必要だったが、東の空は明るさを増していた。

・山頂への最後の登りでライト不要な明るさに。今だと4時50分近くにならないとその状態にならない。

・鹿島槍山頂(南峰)に到着はギリギリで日の出前。無人だった。すぐに雲海から太陽が顔を出した。温度計を見ると気温は0℃。ジャンパーとゴアの上下を着て、持ってきた防寒着は総動員。北西の風がやや強く風に当たると寒いが、風が避けられる場所だとこの格好だと寒さは感じない。

・安曇野の谷は一面の雲海に覆われる。今日は妙高火打は雲海の上で、志賀高原の主要な山も薄っすらとだが見えている。四阿山と浅間山も薄いながら見えていたが、奥日光は見えず。八ヶ岳は雲が湧いていて蓼科山を除いて見えない。時間経過で編笠山だけは姿を現した。富士山は山頂付近のみかろうじて見えたり雲に隠れたり。南アは3000m級の山だけが雲海上に出ていた。中央アルプスも見えていた。

・常念山脈や槍穂等の北ア南部はすっきりと見えていた。水晶岳周辺から薬師岳、立山、剱岳から北方稜線もすっきり。後立山北部も雲海の上。富山平野は最初は雲で見えなかったが、下山時には海岸線までどうにか見えるようになった。

・私の到着から20分程度で2番手が到着。その次の登山者の到着には時間がかかったが、それを境に続々と登山者がやってきた。月曜日でも結構な数だった。私と同じく山頂往復組が多数で、キレット方面への縦走組は少数派。北峰を往復する登山者も少ない。まあ、南峰が最高峰だからなぁ。かくいう私も北峰は割愛。

・まだこの時期は日が当たれば気温上昇は早く、風も弱まったことで急速に体感温度が上がって快適に。毛糸の帽子から持ってきた麦わら帽子に変えて日焼け防止。

・3時間近くの滞在で下山開始。この頃には信州側の雲海がガスとなって上昇し、稜線にかかりだした。天候を悪化させるようなものではなかろうが、これから展望を閉ざす程度の障害にはなるだろう。でも、これなら赤岩尾根を下る際に日を遮ってくれるので暑さ除けに大助かりだ。

・帰りは布引山山頂で雷鳥一家と対面。晴れているのに登山道上を堂々と歩きまわっていた。親鳥1羽に対して子は5羽。まだ親よりやや小さいが、あと1ヵ月もすれば親と見分けがつかないくらいの大きさになるだろう。この上天気で雷鳥を見られたのでラッキー!

・往路と違い、冷池山荘では多数の登山者が休憩中。平日なので定年を越えたと思われる高年者が多い。すれ違う登山者も同様。今回は若者パーティーは見かけなかった。

・鞍部から登り返して赤岩尾根へ。この先は登山者の数はぐっと減り、すれ違う人は1人だけだったような。信州側から上がるガスの層に突入すると涼しくなる。急な下りなので右膝の調子が心配だったが、そこそこのペースで歩いても問題なかった。いつもの超軽装より重かったはずで、どうやら通常の日帰り装備なら膝は大丈夫らしい。右膝を痛めてから丸一年。年齢を考えると完治とまではいかないだろうが、日帰り装備ならかなりの無理も問題なさそうだ。

・今日は大汗をかかなかったが西俣出会で水浴び。すっきりしてから林道歩き。気温は+22℃程度で、緩やかな下りなら新たに汗をかくこともなかった。林道ではすれ違った登山者はゼロ。堰堤工事業者の姿があるだけだった。古い砂防ダムの更新中。林道入口ゲートではミキサー車がゲートを開けて入っていくところだった。

・登山口に到着すると、昨夜より車は1,2台増えていたが空きは多いまま。そのうち2台は登山者ではなく釣り人の車であった。

 

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